発育性股関節形成不全(股関節脱臼・股関節亜脱臼・臼蓋形成不全)

股関節脱臼と亜脱臼、臼蓋形成不全を総称して発育性股関節形成不全と呼びますが、国内ではそれぞれ約0.1%、0.2%、0.3%の方に発症します。生まれつき脱臼している赤ちゃんは少なく、脱臼の素因のある赤ちゃんに生後数週間のうちに脱臼が完成すると言われています。早期診断と予防が重要であるのかこのためです。新生児期や生後2-3ヶ月はX線での診断は難しいことが多く、早期に正確に診断するにはエコー(超音波診断)が有効です。

診断が遅れた場合や両側脱臼の場合には入院や手術治療が必要になることがあります。

股関節亜脱臼や臼蓋形成不全が成人になっても続いていると早期に変形性股関節症発症のリストが高くなります。

新生児期・乳児期にはエコー診断が有効です。

国際分類(Gradeが進むと脱臼度が高くなります)

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